
対話によって成長し続ける
関係性を育む
selfaxis 前田恵子
「私の人生はこれでいいんだっけ?」 「仕方ない事だとは思うけど、ずっとモヤモヤしてる」
そんな風に半分諦めながら日々を過ごしていませんか?
人と人が出会うと、そこにたちまち関係性が生まれ、関係性はバランスを取ろうとします。
それはとても自然なことで、相手が ”問題を切り出す人”だったら、もう一方は ”切り出されるのを待つ”人に。
チームのリーダーとなる ”行動を起こす人”が現れると、それ以外の人は ”様子を見る人”、 ”フォロワーシップを発揮する人” などに回ります。 しかしそのバランスはある時、変化を迎えます。誰かがその役割を手放したり、ずっと同じ役割を続ける事に違和感を覚えたり。
組織も家族・夫婦も、関係性の外側や自分の内面から起こる変化に時間をかけて向き合い、これまでは機能していたけれどもう合わなくなってしまったものを手放し、新陳代謝することで健全に関係性を維持することができると私は信じています。
手放すものがなんであれ、自分たちの在り方をしっかり見つめる事は、自分がやっていたことを深堀りして、『何が自分をそうさせていたのか』を見つける事で初めて可能になるのです。
今この関係性の中で何を優先するべきか、互いにどんな願いや野望、恐れがあるのか。そうしたことを対話によって明らかにし、衝突から学び互いに応援しあえる関係性をはぐくんでいくためのお手伝いをしています。
selfaxisは夫婦、家族、組織における関係性が、愛にあふれ、柔らかく、必要な時にはいつでも変わり続けられ、互いにエネルギーを送りあえる器になる事を願って活動しています。


関係性と役割
私たちは関係性の中で生きています。
全ての悩みは辿っていけば人間関係に関連しているとも云われるほどです。
関係性は2人以上の人が出会えばたちまちそこに現れる、目には見えないものです。
不思議なことに、人は関係性によって自分の在り方を変えています。リーダーシップの強い人がいるとフォロワーに回ったり、感情を爆発させるタイプの人がいる関係性においては大人しく様子を観察したりなぐさめ役になったりして、まるで関係性の中のバランスをとっているかのようです。
これが私たちが無意識にとっている役割であり、1人の人間には「自分を含む関係性の数」だけ側面があります。こうした役割は、『その関係性が必要としているから』誰かが取っているので、その人が役割を放棄しても別の人が現れて役割を引き継ぎます。
無意識にとっている役割はその人の発言や行動にも影響し、関係性の文化を作り上げています。
長くみずみずしい関係性を維持するためには、互いの内側で何が起きているのか、何を願っているのか、何を感じているのかといったことを言葉にして共有する必要があります。
そのためには自分が無意識にとっている役割に気づいたり、自分が本当はどうしたいのか、どうしてほしいのか(ニーズ)を感じる事から始める事が大切です。
そうして相手の気持ちを聴いて共感し、自分の気持ちを伝え、受けとめあって体験された事が、この関係性のストーリーとなって全員の共通の記憶としてつづられます。
こうしたプロセスを経た関係性は、それ以前に比べて視座が上がり、関係性の智慧に目覚めています。そして関係性とともに、人も成長していくのです。
selfaxisはどんな人も、どんな関係性も成長していけると信じています。
変化に向き合い、感情に向き合い、新しい景色を一緒に見に行けることを願っています。



