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  • 執筆者の写真Keiko

自分の輪郭


企業に勤めていたころ、日々の出来事の渦中にあって、何が起きているのか、俯瞰して言語化できる人の事を「すごいなあ」と尊敬のまなざしてみていた。

いつしかじぶんもそれに倣って「これってどういうこと?」という問いを持ち、状況を把握しようと分析してみたり、憶測をあたかも正解かのように話しては他社の同意を得ようとするようになっていた。でもそうすればするほど、不安に駆られ、誰かの中に正解を探そうとしたり、周囲の反応や評価が気になって、ひたすら自分を消耗していた気がする。


働くとはそういう事なのだと、ずっと信じていた。いかにパワーを持つかがカギで、生き残るため、誰かを否定したり、陥れたりするのを何度も目撃した。

人よりも優れているという事が重要で、そう思えるようにひたすら弱点(と誰かが指摘したこと)を強化する。そうやって「自分に足りないもの探し」が上手になる。でも、それは本当にあなたの弱点なんだろうか。


世の中

はみんな「自分の正解」こそが正解だ、と誰かに言って欲しがっている。

「ほんと、そうだよ、あなたの言うとおり」と。

あるいは、仕事の報告をしに行った後上司の機嫌が悪いのは自分の何かが気に障ったのかもしれない。「何が正解だったんだろう」と不安になる。


でもある時気づいた。正解はだれかが持っているものではなく、私たち(チーム)の「間」にあるものだ。みんなでそれを見えるように関わり合う力が今急激に求められている。

そして私たち一人ひとりが変わり続けるものだから、その時々で正解も変わり続けている。


時代は変わった、と多くの人が口にするようになった。

本当に、いろんな意味でいろんなことが大きく変わり続けていると思う。

「これまでの正解はもはや通用しない」とか「VUCAの時代なんていう言葉も生まれて久しい。


今は「自分」の輪郭をはっきりと持つ事が求められているように思う。

他者と同じクオリティで仕事をする機械の部品のような役割ではなく、「自分」という色や形を通して物事を感じる力が求められている。

そうした沢山の人達の「自分」が情報を交換し智慧を分け合って、新しい何かを創り、変化していく力が求められていると思う。


これから

は「答え」をもって生きる時代ではなく、「問い」をもって時代を乗り越えていく時代なのだ。

例えば個人も企業も、それは「私」「我々」の願いにつながっているだろうか?と問う。

そのためにまずそれぞれの内側に向き合い、「我々」や「私」という輪郭をはっきりとさせる必要がある。


コーチング

は自分と向き合うための優れたツールだ。

誰かに押し付けられた自分像ではなく、真の自分に気づくための道のりは、時に痛みも感じるけれど、それは成長痛だ。

筋トレ後の筋肉痛もあるだろう。 でもそれがだんだん喜びに変わっていく(笑)

なにより、コーチングを受けると自分が立ち戻る場ができる感覚がある。

いろんな出来事に翻弄されても、本来のニュートラルな自分に戻る事ができる。それが、何よりの自信になる。つまり、翻弄されなくなる。


一定期間、自分と向き合う事にお金を使うことは贅沢でもなんでもなく、自分への投資だ。

その投資は、自分が真剣に取り組めば取り組んだ分以上の見返りをもたらす。

そして自分にはその価値があるのだと認めることも、とても大切なのだ。


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